いつも適量!買い忘れ・無駄買いを防ぐ日用品ストックのシンプル管理術
日々の生活に欠かせない日用品。トイレットペーパー、洗剤、シャンプー、ティッシュペーパーなど、挙げ始めるときりがありません。これらのストック管理に、つい「あれ、切らしてた!」「また同じものを買ってしまった…」という経験はありませんか。
日用品のストック管理は、地味ながらも家事の負担になりがちです。買い忘れれば困りますし、逆に買いすぎてしまうと置き場所に困ったり、しまいには存在を忘れてしまったりすることも。無駄な出費にもつながります。
ここでは、そんな日用品のストック管理をシンプルにし、買い忘れや無駄買いを防ぐための具体的な方法をご紹介します。複雑なシステムや特別なツールは必要ありません。少しの工夫で、日用品管理の負担を減らし、家事全体の効率を上げることができます。
なぜ日用品ストック管理が面倒に感じるのか
日用品のストック管理が負担になる主な原因は、以下の点が挙げられます。
- 使用頻度がまちまち: 毎日使うものもあれば、たまにしか使わないものもあるため、残量を把握しにくい。
- 置き場所が分散しがち: 洗面所、キッチン、トイレ、リビングなど、使う場所にストックを置くため、全体量を把握しにくい。
- 「いつ買うべきか」が曖昧: なくなる直前に慌てて買ったり、セールだからと必要以上に買ってしまったりする。
- 家族間の情報共有不足: 誰かが使い始めてストックが減っていることに、他の家族が気づかない。
これらの原因を解決するためには、現状を把握し、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ買う」シンプルな仕組みを作ることが大切です。
【ステップ1】現状を把握し、リスト化する
まずは、家にある日用品の種類と量を把握することから始めます。家じゅうを回り、どのような日用品が、どのくらいあるのかを確認してください。
そして、リストを作成します。これは、今後管理していく上で「何が必要か」「どのくらいの量があれば安心か」を明確にするための基礎となります。紙に書き出しても良いですし、スマートフォンのメモ機能など、自分が一番続けやすい方法を選んでください。
リストには、以下の情報を盛り込むと管理しやすくなります。
- 品名: (例: トイレットペーパー、食器用洗剤、シャンプー、電池 単3)
- 定位置・主な使用場所: (例: トイレ、キッチン、浴室、引き出し)
- 適量(ストック数): (例: 1パック、詰め替え用1個、4本)
この「適量(ストック数)」は、ご家庭の消費ペースや収納スペースに合わせて決めます。例えば、トイレットペーパーなら「開封済みのものの他に、新品を1パック置いておけば安心」といったように、具体的な数を決めます。
【ステップ2】「買うタイミング」のルールを決める
次に重要なのが、「いつ買うか」というルールを決めることです。これが曖昧だと、買い忘れや無駄買いの原因になります。
シンプルで分かりやすいルールは、「ストックがあと〇個になったら買う」というものです。
例えば、トイレットペーパーのストック適量を1パック(12ロール)と決めた場合、「今使っているものがなくなり、ストックの1パックを開封した時点で、次の1パックを買い物リストに入れる」というルールにするのです。
このルールを、リスト化した全ての日用品について決めます。
- 食器用洗剤: 詰め替え用を開封したら買い足す
- シャンプー・コンディショナー: 詰め替え用を使い切ったら買い足す
- 電池(単3): ストックが1本になったら買い足す
このように、具体的なアクション(ストックを開封する、残り1つになるなど)と連動させることで、買い物リストへの追加を習慣化しやすくなります。
【ステップ3】「買い物リスト」をシンプルに運用する
買うタイミングのルールを決めたら、それに従って買い物リストに追加していきます。
買い物リストは、家族みんなが見られる場所に置いたり、共有できるメモアプリを使ったりすると便利です。
- 紙のリスト: 冷蔵庫など、家族がよく目にする場所にマグネットで貼り、ペンを常備しておきます。ストックを開封・使用した人が、すぐに品名を書き込めるようにします。
- メモアプリ: スマートフォンの共有メモ機能などを利用します。家族それぞれが気づいた時にリストに追加できます。
どちらの場合も、リストに追加したら、次の買い物で必ず買うようにします。そして、買ってきたらリストから消す、というシンプルな流れを徹底します。
【ステップ4】ストックの「定位置」を決める
日用品のストックは、使う場所の近くに置くのが基本ですが、全てを分散させると全体量が把握しにくくなります。可能であれば、日用品のストックをまとめておく「メインのストック場所」を設けることを検討します。
例えば、洗剤類や掃除用品、トイレットペーパーなどのストックを、納戸や脱衣所の棚などにまとめて置くのです。そして、各所に置くのは「今使っているもの」と「次に使うための最小限のストック(ステップ1で決めた適量)」だけにします。
これにより、買い足す際にメインのストック場所を見れば、全体の在庫状況を把握しやすくなります。
もし、まとまったストック場所の確保が難しければ、使う場所ごとに「この場所のストックはここまで」と具体的な量や空間を決めるだけでも効果があります。
シンプル管理を続けるためのヒント
- 完璧を目指さない: 最初から全ての日用品をリスト化し、ルール通りに運用しようとすると疲れてしまいます。まずは、消費ペースが早いものや、切らすと困るもの(トイレットペーパー、洗剤など)から始めてみましょう。
- 家族と共有する: 買い物リストへの追加や、ストックを使い始めた合図などを、家族と共有できるとより効果的です。簡単な声かけや、リストへの書き込みルールなどを決めてみてください。
- 定期的に見直す: 半年に一度など、定期的に日用品リストやストックの適量を見直す時間を作りましょう。生活スタイルの変化に合わせて、必要なものや適量も変わってきます。
日用品のストック管理は、小さなことのように思えますが、ここを整えることで「あれがない」「また買ってしまった」といった小さなストレスから解放され、気持ちにゆとりが生まれます。そして、探す手間や無駄な買い物に行く時間が減り、結果的に家事全体の時短にもつながります。
ぜひ、ご家庭に合ったシンプルな日用品ストック管理を取り入れてみてください。