毎日の食事準備・片付けがスムーズに 食器類の「しまい方」シンプル見直し術
毎日の食事の準備や後片付け。洗った食器を棚に戻すという作業は、日々繰り返される家事の一つです。この「しまう」という行為に、意外と時間がかかったり、手間を感じたりすることはないでしょうか。
使いたいお皿がすぐに見つからなかったり、重ねすぎて下のものが取り出しにくかったり。食器棚がごちゃついていると感じるたびに、ほんの少しのストレスが積み重なっているかもしれません。
実は、この食器の「しまい方」を少し見直すだけで、毎日の家事がぐっと楽になり、結果として自分の時間や家族との時間を増やすことにつながります。今回は、シンプルで誰でもすぐに実践できる、食器類の片付け・収納見直し術をご紹介します。
毎日の食器の片付けが楽になる3つの見直しポイント
食器の「しまい方」を見直す上で大切なのは、「使うこと」を一番に考えるという視点です。ただきれいに並べるだけでなく、日々の生活の中でいかにスムーズに食器を取り出し、戻せるかを意識します。
以下の3つのポイントを中心に考えてみましょう。
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「定位置」を明確にする
- どの食器をどこにしまうかを具体的に決めます。茶碗や汁椀、大皿、小皿、コップなど、種類や用途別にグルーピングし、「この引き出しにはこれ」「この棚のこの場所にはこれ」というように、一つ一つ定位置を与えます。
- 定位置が決まると、洗った食器をどこに戻せば良いかが一目で分かり、迷う時間がなくなります。また、使った後もすぐに元の場所に戻す習慣がつきやすくなります。
- 特に使用頻度の高い食器は、出し入れしやすい手前や、立ったまま手が届く高さに配置するのがおすすめです。
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「重ね方」と「並べ方」を工夫する
- お皿は同じサイズや形のもの同士を重ねると安定し、スペースを有効に使えます。ただし、重ねすぎると下のものが取り出しにくくなったり、お皿自体に負担がかかったりします。日常使いのものは、5~6枚程度に重ねるのが目安です。
- 深さのあるお皿や、種類が多くて重ねにくいお皿は、立てる収納が有効です。ファイルボックスやお皿立てなどを活用すると、省スペースで取り出しやすくなります。
- コップやマグカップは、取っ手付きのものは互い違いに置く、逆さまにして置くなど、安定してコンパクトに収納できる方法を見つけます。
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引き出し内の「カトラリー」整理
- スプーン、フォーク、箸、ナイフなどのカトラリー類は、引き出しにまとめて収納することが多いでしょう。ここがごちゃついていると、必要なものを探すのに時間がかかります。
- 市販のカトラリーケースや、サイズの合う箱などを活用して、種類別に仕切ります。箸置きやコースターなども定位置を決め、引き出しを開けたときに全体が見渡せるように整理します。
- これにより、食卓の準備をする際に迷わず必要なものが取り出せ、片付けの際もスムーズに元の場所に戻せます。
見直しを始めるヒントと続けるコツ
食器のしまい方を見直す作業は、一度にすべてを完璧にやろうとすると大変に感じてしまいます。まずは、一番よく使う食器や、一番ごちゃつきが気になる場所から着手するのがおすすめです。
- 使う場所から少しずつ: 毎日の食事で使う茶碗や汁椀、取り皿などから始め、次にコップ、カトラリー、というように段階的に進めます。
- 「なんとなく」をやめる: 「なんとなくここに置く」ではなく、「ここに置くと次に使うときスムーズだ」という理由を持って定位置を決めます。
- 家族と共有する: 決めたルールや定位置を家族にも伝え、みんなで意識することで、きれいな状態を維持しやすくなります。付箋などに書いて棚に貼っておくのも分かりやすい方法です。
- たまに見直す習慣: 季節の変わり目など、定期的に食器棚全体を見直し、要らないものがないか、使いにくくなっている場所はないかチェックする習慣をつけると、常に快適な状態を保てます。
まとめ
毎日の食事準備や後片付けで必ず行う、食器を「しまう」という家事。この一手間をシンプルに、効率的にすることで、家事全体にかかる時間を短縮し、日々の小さなストレスを減らすことができます。
食器の定位置を決め、重ね方や並べ方を少し工夫するだけで、使いたい食器がすぐに取り出せる、洗った食器を迷わず戻せるという状態が実現します。これにより、食事の準備や片付けがスムーズに進み、バタバタしがちな時間帯にゆとりが生まれます。
生まれた時間で、読書をしたり、趣味に没頭したり、家族との会話を楽しんだり。食器のしまい方を見直すという小さな一歩が、自分の時間や家族との大切な時間を増やすことにつながるのです。ぜひ、今日からできることから試してみてはいかがでしょうか。