乾きやすくシワになりにくい 洗濯物干しのシンプル時短テクニック
毎日の家事の中でも、意外と時間がかかり、天候にも左右される洗濯物干し。干す量が多い日や、一つ一つ丁寧に扱いたい衣類がある日は、つい億劫に感じてしまうこともあるかもしれません。
洗濯物干しにかかる時間を少しでも短縮できれば、その分、家族と過ごす時間や自分の趣味に使う時間を増やすことができます。また、乾きやすくシワになりにくい干し方を実践することで、その後のアイロンがけの手間を省くことにもつながります。
ここでは、特別な道具や複雑な手順を必要としない、誰でもすぐに始められるシンプルな洗濯物干しの時短テクニックをご紹介します。
洗濯物干しにかかる時間を減らすための基本的な考え方
洗濯物干しの効率を上げるためには、いくつかの基本的なポイントを押さえることが大切です。
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洗濯物を洗濯機から取り出す順序を意識する 洗濯が終わったら、すぐに洗濯機から取り出しましょう。長時間放置するとシワの原因になります。そして、干す準備ができたものから順番に取り出すようにします。例えば、大きなものや、先に干したいものから取り出すといった習慣をつけるだけでも、その後の作業がスムーズになります。
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干す場所と動線を考える 洗濯機から干し場までの動線が短いほど、移動の負担が減ります。また、どこに何を干すか、ある程度決めておくと、迷う時間がなくなり効率的です。
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洗濯物の種類別に一時置き場所を作る Tシャツ、タオル、ボトムスなど、種類別に一時的にまとめておくと、干す際に一つずつ仕分ける手間が省けます。カゴを複数用意するか、洗濯機から取り出す際に種類ごとに分けて腕にかけるなど、簡単な方法で十分です。
今すぐ試せる!シンプルな時短干しテクニック
具体的な干し方の工夫で、時間短縮と仕上がりの向上を目指しましょう。
干す前の「ひと手間」でシワを軽減
洗濯機から取り出した衣類は、そのまま干すのではなく、軽く振ってシワを伸ばす習慣をつけましょう。特にシャツ類やシワになりやすい素材のものは、縫い目を軽く引っ張ったり、手で叩いてシワを伸ばしたりするだけで、乾いた後の状態が大きく変わります。この数秒の作業が、後々のアイロンがけ時間短縮につながります。
ハンガーやピンチハンガーを賢く使う
- 厚手のものは間隔をあけて: ジーンズやパーカーなど厚手の衣類は、ハンガーにかける際、脇の部分などに空間ができるように干すと、風通しが良くなり乾きが早まります。専用の立体ハンガーなども便利ですが、通常のハンガーを二つ使ったり、間に洗濯バサミを挟んだりするだけでも効果があります。
- 「アーチ干し」で効率アップ: ピンチハンガーに小物を干す際は、外側に長いものを、内側に短いものを干す「アーチ干し」を試してみてください。中央部分に空間ができて風の通り道ができ、全体が均一に乾きやすくなります。
- ボトムスは筒状に: スカートやズボンは、ウエスト部分を数カ所ピンチで留め、筒状になるように干すと、内側にも風が通り乾きやすくなります。
- タオルは幅をずらして: タオルを二つ折りにして干す場合、折り目を少しずらすことで重なる部分が減り、早く乾きます。
部屋干しの味方!乾燥を早める工夫
天候が悪い日や花粉の時期など、部屋干しをする機会は少なくありません。部屋干しの場合、外干しよりも時間がかかりがちですが、ちょっとした工夫で乾燥を早めることができます。
- 風通しの良い場所に干す: 部屋の中でも、窓のそばやエアコンの風が当たるところなど、空気が動きやすい場所に干しましょう。
- サーキュレーターや扇風機を活用: 洗濯物全体に風が当たるようにサーキュレーターや扇風機を回すと、湿気がこもるのを防ぎ、格段に乾きが早まります。洗濯物の下から上に向かって風を送るのが効果的です。
- 除湿器と組み合わせる: 除湿器とサーキュレーターを併用すると、部屋干しでもカラッと乾かすことができます。湿気を取ることで、生乾き臭の予防にもつながります。
乾燥機を部分的に活用する
衣類によっては乾燥機を使えないものもありますが、タオルや下着、靴下など、乾燥機にかけても問題ないものは乾燥機を使い、他の衣類は干すというように使い分けるのも良いでしょう。また、完全に乾燥させるのではなく、乾燥機で少し乾かしてから干す、という方法も有効です。軽く乾燥させることでタオルがふっくらしたり、厚手のものが乾きやすくなったりします。
時短干しを習慣にするためのヒント
新しい習慣を始めるのは、少しエネルギーが必要です。完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ取り入れてみましょう。
- まずは一つから: 今日はピンチハンガーのアーチ干しだけ試してみる、といったように、一つのテクニックから始めてみましょう。
- ルーティンに組み込む: 洗濯機が止まったらすぐに干し場に移動する、というように、既存の行動と結びつけると習慣化しやすくなります。
- 家族に協力をお願いする: できる範囲で家族に干すのを手伝ってもらうのも良い方法です。子供にも簡単なもの(タオルなど)を頼んでみるのも、家事への意識を高めるきっかけになります。
まとめ
洗濯物干しは毎日のことだからこそ、少しの工夫で負担を大きく減らすことができます。干す前のひと手間、干し方の工夫、そして部屋干しや乾燥機の活用法など、今回ご紹介したシンプルなテクニックは、どれもすぐに実践できるものばかりです。
これらの時短干しテクニックを取り入れることで、洗濯物を干す時間が短縮され、その後のアイロンがけの手間も省けるかもしれません。生まれた時間を活用して、読書をする、好きな音楽を聴く、家族とゆっくり話すなど、あなたの心を満たす時間を大切にしてください。