アイロンがけの負担を軽くする!衣類のシワを防ぐ洗濯・干し方・しまい方のコツ
アイロンがけ、少しでもラクにしたいと思いませんか?
毎日の家事の中で、アイロンがけに時間を取られていると感じる方は多いかもしれません。特にシャツやブラウスが多いと、それだけでかなりの時間を費やしてしまいます。アイロンがけの時間を減らすことができれば、その分、家族との時間やご自身の趣味など、もっと大切なことに時間を使えるようになります。
実は、衣類につくシワは、アイロンがけの工程だけで決まるものではありません。洗濯の仕方から干し方、そしてしまい方に至るまで、ちょっとした工夫をすることで、アイロンがけの負担をぐっと軽くすることができるのです。
今回は、特別な道具や手間を増やさずに、衣類のシワを効果的に防ぐための簡単な方法をご紹介します。いつもの洗濯ルーティンに少しだけ変化を加えるだけで、アイロンいらず、あるいはアイロンがけの時間が短縮できる可能性があります。
洗濯の工程でシワを防ぐポイント
衣類のシワは、洗濯槽の中で絡まったり、脱水時に強く圧迫されたりすることで発生しやすくなります。洗濯機を回す際に、以下の点を意識してみましょう。
1. 洗濯物を詰め込みすぎない
洗濯物を洗濯槽にぎゅうぎゅうに詰め込むと、衣類同士が擦れ合ったり、絡まったりしやすくなります。これによりシワができやすくなるだけでなく、汚れ落ちも悪くなる可能性があります。洗濯槽の容量の7~8割を目安に洗いましょう。
2. 衣類の種類に合わせて洗濯ネットを活用する
デリケートな素材の衣類や、シワになりやすいシャツ、ブラウスなどは、一枚ずつ洗濯ネットに入れて洗うのがおすすめです。ネットに入れることで、他の洗濯物との絡まりを防ぎ、摩擦を軽減できます。ネットのサイズは、衣類が中で動きすぎない、ちょうど良いものを選ぶと効果的です。
3. 脱水時間を短くする
脱水時間が長いほど、衣類は強く圧迫され、シワがつきやすくなります。特に乾燥機を使わない場合は、脱水時間は短めに設定することをおすすめします。衣類の種類にもよりますが、通常衣類であれば1~3分程度でも十分なことが多いです。洗濯表示を確認し、適切な脱水時間を心がけましょう。
4. 柔軟剤を効果的に使う
柔軟剤には、衣類をふんわりさせる効果だけでなく、繊維の滑りを良くして絡まりや静電気を防ぐ効果もあります。これにより、洗濯中や脱水中のシワを軽減する助けになります。ただし、入れすぎは吸水性を損なう場合があるため、規定量を守って使用しましょう。
干し方でシワをしっかり伸ばすコツ
洗濯が終わったら、すぐに取り出して干すことがシワを防ぐ上で非常に重要です。洗濯槽に長時間入れたままにしておくと、重みでシワが深く刻まれてしまうことがあります。
1. 洗濯物を取り出したらすぐに形を整える
洗濯機から衣類を取り出したら、一枚ずつ大きく広げ、パンパンと軽く叩いてシワを伸ばしましょう。特にシャツの襟や袖口などは、手で丁寧に形を整えてから干します。
2. 厚手のハンガーや立体的なハンガーを使う
シャツやブラウス、ニットなどシワにしたくない衣類は、肩に厚みのあるハンガーや、衣類が筒状になるように干せる立体的なハンガーを使用するのがおすすめです。これにより、衣類の形を保ったまま乾かすことができ、シワがつきにくくなります。
3. 風通しの良い場所で陰干しする
直射日光は衣類の色褪せや素材の傷みを引き起こす可能性がありますが、シワ対策としては風通しの良い場所で乾かすことが重要です。風が衣類の間を通ることで、シワが伸びやすくなります。部屋干しの場合は、扇風機や除湿機などを活用すると効果的です。
4. 乾燥機の活用(一部衣類)
乾燥機を使うと、衣類が回転しながら乾燥するため、シワがある程度伸びる効果が期待できます。ただし、素材によっては縮みや傷みの原因となるため、必ず洗濯表示を確認してください。また、完全に乾燥させるより、少し湿り気が残る「半乾き」の状態で取り出し、ハンガーにかけて形を整えて干し直すことで、シワをより効果的に防ぐことができます。
しまい方でもシワ対策を
乾いた衣類も、しまい方によってはシワがついてしまいます。畳む収納とハンガー収納を賢く使い分けましょう。
1. 畳む前に軽くシワを伸ばす
乾いた衣類を畳む際にも、一度広げて軽く引っ張るようにシワを伸ばしてから畳みましょう。
2. 畳む枚数を最小限に
重ねて収納する衣類は、重ねる枚数が多いほど下の衣類に重みがかかり、シワになりやすくなります。引き出しに入れる際は、衣類を立てて収納したり、ブックエンドなどで仕切りを使ったりすると、重ねる枚数を減らせます。
3. シワにしたくないものはハンガー収納を基本に
シャツ、ブラウス、ジャケット、シワになりやすい素材のパンツやスカートなどは、可能な限りハンガーにかけて収納するのがベストです。クローゼットにスペースを確保し、ハンガー収納をメインにすることで、シワの心配がなく、着たい服をすぐに取り出せるというメリットもあります。
どうしてもアイロンが必要な衣類の時短術
上記の方法を試しても、素材によっては完全にシワを防ぐのが難しい場合や、ピシッとアイロンをかけたい衣類もあるかもしれません。そんな時は、アイロンがけの時間を短縮する工夫を取り入れましょう。
- 霧吹きを効果的に使う: アイロンをかける前に全体に軽く霧吹きをすると、シワが伸びやすくなります。
- アイロンミットを活用: ジャケットなど、アイロン台に乗せにくい立体的な衣類には、手にはめて使うアイロンミットが便利です。
- アイロン台の高さ: 自分にとって最も使いやすい高さにアイロン台を調整すると、姿勢が楽になり、効率よく作業できます。
- 衣類乾燥機やシワ取りスプレーの活用: 最近の衣類乾燥機には、シワを軽減するコースがあるものもあります。また、軽いシワであれば、衣類用シワ取りスプレーをかけて吊るしておくだけで目立たなくなることもあります。
小さな工夫で家事の負担を減らし、ゆとりを
洗濯から収納までの工程でシワを防ぐためのこれらの方法は、どれも今日からすぐに試せるシンプルなものばかりです。一度に全てを変える必要はありません。まずは一つか二つの方法を取り入れてみて、効果を実感してみてください。
アイロンがけの時間が短縮できれば、それだけ心にゆとりが生まれます。そのゆとりを使って、ご自身の時間やご家族との時間を大切に過ごしていただけたら嬉しく思います。
家事は毎日のことですから、無理なく続けられる「シンプルで効率的な方法」を見つけることが大切です。少しずつ家事を見直して、暮らしをもっと心地よくしていきましょう。